忍者ブログ

書店販売員による書評と日記

現役書店販売員が日記を書きながら書評を書きます。漫画好きなのでマンガ書評ブログになるかもしれません・・・。
[7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

六三四の剣-村上もとか

六三四の剣(むさしのけん)は典型的スポコン漫画です。スポコン漫画とは、スポーツ根性の略で1960年代後半から70年代にかけて流行った漫画やアニメ、テレビドラマのことです。代表的な作品としては「巨人の星」「明日のジョー」「アタックNO1」「がんばれ元気」等です。

六三四の剣は、小さい主人公が強い憧れの父と一緒に剣道を志し、同世代のライバルたちとともに切磋琢磨しながら成長していく物語です。途中に挫折を経験しながらも目標にまっすぐ向かう姿は、星飛雄馬のように典型的なスポコン漫画の主人公といってもよいでしょう。

オーソドックスな作品というのは得てしてマニア気取りの人間にとって食指の動かないものであることが多いです。中学生時代の私もたくさん漫画は読んでいましたが、六三四の剣は名作として認識してはいましたが、なかなか読む気になれませんでした。

きっかけは、塾で大学生の先生が「漫画でページをめくるのがもどかしくなるような作品といえば「寄生獣」と「六三四の剣」だな」と何気ない会話で言っていたのを聞いてすぐにブックオフへ買いに行きました。

確かにこの作品はサブで出てくるキャラクターも魅力的で、主人公も強いだけではなく多少ドジなところもあって、すぐに感情移入してしまいます。それだけ作者の村上もとか氏の人間描写がうまいということでしょう。

梶原一騎は自身がアウトローだったからでしょうか、作品にもどうしてもある種の闇が表れています。その点、「六三四の剣」は暗い面もなく少年漫画の王道を行くような作品です。試合の時の描写も非常に魅力的で、この漫画を読めば剣道を始めたくなることは間違いないです。




▼第1話/修羅の剣▼第2話/六三四誕生▼第3話/六三四と岩手山▼第4話/ケンカか剣道か▼第5話/オラは日本一になる▼第6話/保育園のボス▼第7話/六三四はどこだ▼第8話/竹刀と小枝の大勝負▼第9話/父のツマヨウジ▼第10話/手二分に足八分▼第11話/六三四の初試合▼第12話/わたすは嵐子▼第13話/捨て身の片手打ち▼第14話/面すりあげ面▼第15話/おーい、岩手山▼第16話/母っちゃのバッケヤロ▼第17話/オラは宮本武蔵 他


セット内容:本10冊
著者名 村上もとか
文庫/各巻約440頁
発売日 2001/07/17
出版社:小学館
PR

コメント


コメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


水色 深緑
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
現役書店販売員
性別:
非公開
ブログ内検索
アーカイブ

忍者ブログ [PR]