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書店販売員による書評と日記

現役書店販売員が日記を書きながら書評を書きます。漫画好きなのでマンガ書評ブログになるかもしれません・・・。
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バクネヤング-松永豊和

バクネヤングは漫画好きなら知っているかもしれない、という程度の知名度だと思います。今でこそ、というか最近の漫画を読むと全体的にシリアスで暗い空気の漫画が増えてきているような気がします。世の中の経済のせいでしょうか?それとも漫画というメディアが成熟した故でしょうか?

主人公のバクネヤング(だったかな?)は超人的な強さと傲慢さを持ち、そして純粋です。ネタバレはしたくないのであいまいな表現になってしまいますが、純粋な悪です。その言動や行動からは狡猾さやどろどろとした欲望は感じません。見てるとだんだんかわいくなってきます。

バクネヤングは間違いなく記憶に残る漫画です。正義のヒーローものやあくのヒーローものでは決してありませんが、読んでいるときに感じるものはそれに近い、熱いものがあります。規格外の行動をする主人公をみて、社会性をもった自分には決してできない、大きな行動の疑似体験ができるからかもしれません。

時々、漫画やゲームに影響されて事件を起こしてしまう愚か者がいますが、私は作品には責任はないとする立場です。というのは当然同じように読んでも事件を起こしていない社会性を持った人間が大半だからです。反社会性を持った人間は何に影響されようが、時が立てばその腐った中身が表に出てくるのは防げないのではないでしょうか?

バクネヤングから話がずれてしまいましたが、私がこれを読んだ当時は18歳。その時の愛読漫画は「ドラゴンヘッド」や「寄生獣」などの世紀末漫画?でした。暗い漫画がとにかく好きでした。(こういったのも「若さ」の感性だと思いますが。)漫画好きかつ世紀末漫画好きにはバクネヤングははずせない名作です。



著者: 松永豊和
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 742p
発行年月: 2000年11月
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