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書店販売員による書評と日記

現役書店販売員が日記を書きながら書評を書きます。漫画好きなのでマンガ書評ブログになるかもしれません・・・。
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ますらお(秘本義経記)-北崎拓

「ますらお」は少年サンデーに連載していて読んだときはちょうど中学生でした。作者の北崎拓はそれまでサンデーに「ふ・た・り」を書いていたこともあり、恋愛もののイメージが強く残っていました。

私が中学生の時は漫画ばかり読んでいましたが、「寄生獣」「ドラゴンヘッド」「チャイルドプラネット」などが特に好きで、暗い世界観でシリアスな漫画に嵌っていました。

北崎拓の「ふ・た・り」は当時も流し読み程度に読んでいましたが、恋愛ものに食指が動かなかった当時の私にはそれほど印象に残っていません。そういったわけで「ますらお」も読み始めは面白いとも思っていませんでした。
絵に関しては既に洗練されていて、ストーリーも読みやすい漫画でしたが、どうも盛り上がりに欠けるような気がして、最終話まであっさりと読んで終わってしまいました。

しかし、連載が終了してから1年くらい経ってなぜか「源義経」の話が読みたくなり、ブックオフにて購入し「ますらお」を読んでみました。するとどうでしょうか。話はすべて読んでいるのでストーリーは分かっているのですが、非常に次のページが気になる。ページをめくるのがもどかしい。弁慶や三郎などの主人公の仲間たちにも感情移入してしまう。

連載時には私にとってどうでも良い漫画でしたが、単行本をすべて集めた時には何度も何度も繰り返し読む名作になりました。あれから既に10年以上経ちましたがまだ実家に保管してあります。どうでも良い作品から愛読書になるような漫画はこれまでこの「ますらお」くらいしか記憶にありませんが、当時14歳、人生で一番多感な時期。一年で感性がめまぐるしく動いていたのかもしれません。



著者: 北崎拓
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 334p
発行年月: 2004年12月
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